私が考える、袖ふぉれ攻略法。
中級者編②です。
1分15秒~19秒台 ⇒中級者
(レベル分けは以前の記事を参照)


前回に引き続き、各セクションごとに解説します。
今回は「ホームストレート~1-2コーナー攻略編」です。
H12C

まずはホームストレート
IMG_5423
袖ふぉれのホームストレートは全長400m程度と、さほど長くありませんが、リッターSSなら200km/hオーバーの速度が出ます。速度にビビらずしっかりストレートエンドまで開け切れるかどうか、というのがポイントの一つですね。
ピットエリアからホームストレートを走る方々を眺めているだけで、走っている人のおおよそのレベルがわかります。しっかりエンドまで開け切れている人は中~上級者、開け切れておらず早々に閉じてしまっている人は初級者かな、という感じです。
以前の記事:初級者編でも挙げましたが、アクセル全開というのはとても大事です。アクセル全開とは、スロットルをストッパーまで回した状態です。またアクセルだけでなく、ギア選択も大事です。高いギアでアクセル全開にしても、加速がもたつき速度が伸びません。最終コーナー立ち上がりからホームストレートまで、回転数をエンジンのパワーバンドに合わせるようにシフトチェンジしていきます。
私のMT-09の場合、最終コーナーを2速で立ち上がり、3速→4速とシフトアップしています。この間、アクセルは全開で常にパワーバンドを維持します。
アクセルオフのタイミングは、車両によって異なります。リッターSSの場合はコントロールライン(スタートライン)が目安です。ここまでは頑張ってアクセル全開のまま我慢してください。SSほどスピードがでない車両の場合は、もう一息奥でも間に合います。小排気量車はその先のブリッジ下まで我慢するようです。 break
アクセルオフ位置はあくまで目安です。バイクのパワーや車重、ライダーの体重、技量によっても前後します。無理しすぎて1コーナーを真っ直ぐ突っ込まないよう注意してください。少しずつ様子を見て、アクセルオフ位置を奥に奥に詰めていくといいと思います。


お次は1コーナーです。
1コーナーには2つ制約があります。それは、
  • コーナーアウト側の「はみ出し禁止線」
  • コーナーイン側の「湧き水」
ライセンス講習時に説明を受けますが、1コーナーは速度域の割りにエスケープゾーンが狭いため、速度抑制のために2輪のみ「はみ出し禁止線」が設けられています。そのため1コーナー立ち上がりはコース幅一杯にラインを取ることができません。
このようにただでさえライン自由度が低いのに、さらに袖ふぉれ名物(?)の「湧き水」があります。
wakimizu
最悪なことにこの湧き水、レコードライン上に存在するんですね。何度か路面補修で対策しているようですが、雨が降ると数日は湧き出し続けます。たまーに、雨が何日も降らずカラカラの日があると止まるようですが。
当然この湧き水、乗ればスリップして怖い思いをします。カラカラのコンディションの日を狙うのも良いですが、基本的に「湧き水」は常にあるものとしてラインを組み立てた方が良いと思います。つまり「湧き水」を避けるため、「理想的なライン」よりも少し奥で向きを変えて、クリップを奥に取るようにします。こうすると旋回速度は少し落とす必要がありますが、「湧き水」も「はみ出し禁止線」も踏まずに抜けられると思います。
1c
1コーナーのもう1つの注意点は、立ち上がりが上り坂になっていることです。コーナー進入前にしっかりシフトダウンしておかないと、上り坂で加速がもたついてしまいます。
私のMT-09の場合、1コーナー進入時に4速→3速→2速と、2回シフトダウンしています。アクセルオフしてすぐシフトダウンすると回転数が上がり過ぎてオーバーレブ、あるいはバックトルクによりリアタイヤがホッピングしてしまうので、ブレーキを掛けて減速し、少し回転数を落としつつシフトダウンします。その後の上り坂も、2速ならしっかり加速して上っていきます。


お次は2コーナーです。
上り坂の頂点になっていて、先が見づらい。しかも高速コーナーなんでかなり怖いセクションです。
コーナー進入時は、上り坂の頂点手前でアクセルを少しだけ戻すか、一瞬チョンとブレーキを掛ける程度の減速をします。アクセルを全部戻してしまったり、ブレーキを強く掛けると減速しすぎてタイムロスします。かといって全開のままだと頂上でフロント荷重が抜けてしまい、うまく曲がってくれません。なので曲げるキッカケ作りとして、フロントに荷重を少し戻すイメージです。
MT-09の場合、上り坂の中腹くらいにある路面更新後を目安にギア選択を2速→3速に上げておきます。2コーナーから3コーナーまでは、そのまま3速で走っています。
2コーナー旋回中はアクセルをほぼパーシャルで開け、立ち上がりに備えます。
2コーナー出口からは下り坂です。アクセルを開けてアウト側にはらみつつ加速していきます。下り坂ゆえにリア荷重が抜けやすいので、急なアクセル操作に注意です。リアからスリップダウンする恐れがあります。
2コーナー立ち上がったら全開のまま、3コーナーへアプローチ。前回の記事に繋がっていきます。


ホームストレートと1-2コーナー攻略は以上です。
このセクションは、袖ふぉれの中では比較的簡単な部類に入ると思います。目印も多く、一度走り方が固まってしまえば、後は安定した走りができるようになると思います。しかし逆に、一度固まってしまうと中々セクションタイムが短縮しづらい場所でもあります。
このセクションはしっかり安定した走りができるようにしておき、3-4コーナーなどタイム短縮効果が大きい他のセクションでチャレンジしていくほうが、ラップタイムを縮めるには良いかもしれませんね。



Youtubeチャンネルに走行動画をアップロードしてます

良かったら登録してね